• ログ:沖縄本島

    潜水ログ No.98

    種類: 本島ビーチ(恩納村)
    ポイント: 恩納 伊武部希望ヶ丘(名嘉真)
    天気: 晴れ時々曇り (気温: 29度)
    波高: ~0.5m
    水温: 27.2度
    最大水深: 2.3m
    平均水深: 1.6m
    透視度: 8m
    潜水時間: 75分
    海況: 良好 うねりごく軽度あり
    タンク: スチール 10L
    エア消費量水面換算値: 13.68 L/min (190→70 Bar)
    スーツ: 5/4/3mmフル(4kg)
    カメラ: SEA&SEA DX-2G(YS-17)
    バディ: -
    チーム: -
    ガイド: KZ君
    --------------------------

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    今日が100ダイブの予定でしたが、時間が思った以上になかったのと、午後から波が高くなってきたので1ダイブで終了しました。
    ビーチダイブは久しぶり。
    恩納村名嘉真の伊武部希望ヶ丘バス停前で潜りました。
    遠浅なのでエントリーしやすかったはずですが、慣れていないためフラフラしてました(笑)。
    入って直ぐの小さな岩にホヤらしきものが。
    何だか分からなかったので写真に撮りましたが、うねっていたのでピントが合わず。
    というか、1.3mぐらいのところでは身体が浮きそうでした。
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    ホヤかといわれると、なんだか微妙です。
    その理由は、個虫(?)が乗り合ったり、押しつぶし合っているがの見えること。通常はチャツボボヤ(茶壷海鞘)以外では、ホヤが乗り合うことは少ないように思います。個虫間を取り合っているのが通常だと思います。
    それと、穴の配列です。ホヤの個虫に見られる入水管は、通常はランダムに存在しますが、この生き物の場合は線状に配列しています。
    これらの理由からホヤと断定できないのですが、僕が知らないだけでホヤの仲間かもしれません。カイメンの仲間の可能性もありますが。
    岩の上にイシヨウジウミヤッコか分からないお魚さんがいました。
    動きが素早かったです。
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    小さな小さな根にスズメダイの仲間がたくさんいました。
    僕はスズメダイ類は好きですが、写真が上手く撮れないのであまり挑戦しません。
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    これは何の稚魚だろう?
    ブドウみたいな、茎で繋がった海草のようなものもいました。
    これも何なんだろう?(苦笑)
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    綺麗なサンゴもいました。
    縁が紫色に光っているようなサンゴ。
    きれいでしたが、周りには同じようなものはありませんでした。
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    左からハナミドリガイイロウミウシの一種(名称不明)です。
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    これはミノウミウシの仲間かしら?
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    今日は最大水深2.3mとのんびりダイブでした。
    海底の波紋も、海面のきらめきも、とても素敵でしたよ。
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  • Diving-ホヤ類

    [000] 利用方法・注意事項

    ニモ☆の『ホヤ図鑑』をご覧下さり有難うございます。
    主に沖縄の海で撮ったホヤを載せています。
    左カラム一覧からご覧になりたいホヤを選んで下さい。
    分類・種類をできるだけ調べて掲載していますが、ご覧いただくにはいくつかの注意事項があります。
    以下をご了承の上でご覧下さいますようお願いいたします。
    《注意事項》
    ● ニモ☆は生物学者ではなく一般人ですので、ホヤに関する知識はほとんど皆無です。
    ● ネットで調べた情報がほとんどですので、正確さの保証はできません。
    ● 正式な見解や分類がなされているものがあると思いますが、調べられなかった場合は[標準和名]を無し「-」で記載しています。
    ● ホヤの特性についても、見た範囲での経験的な見解です。
    ● ダイビングで見られるすべてのホヤを掲載しているわけではありません。
    《種類の記載方法》
    ● 下記のような内容で分類・種類を掲載しています。
    [目] ○○○○目
    [科] ○○○○科
    [属] ○○○○属
    [学名] Ascidians
    [標準和名]-
    【愛称】-
    【推奨呼称】 △△△ホヤ (▽▽海鞘)
    [性質] 群体

    ●[標準和名]は学会などで正式に決められた邦名(日本国内での呼称)です。
    ●【愛称】は正式な邦名がないか不明で、ダイバーの間で親しまれている呼称です。
    ●【推奨呼称】は[標準和名]も【愛称】も不明で、わたくしニモ☆が勝手に付けた呼称です。できるだけ広めたいという思惑付きです(苦笑)。
    《情報提供》
    ● ホヤについて有用な情報のある方、私が記載した内容についてご指導下さる方がいらっしゃいましたら、是非とも情報提供をお願いします。
    ● できるだけ正確で、役に立つ『ホヤ図鑑』にしていきたいです。

  • Diving-ホヤ類

    [011] クロスジツツボヤ

    [目] マメボヤ目
    [科] ヘンゲボヤ科
    [属] ツツボヤ属
    [学名] Clavelina obesa Nishakawa and Tokioka, 1976
    [標準和名] クロスジツツボヤ
    【愛称】-
    【推奨呼称】-
    [性質] 群体

    このクロスジツツボヤ(黒筋筒海鞘)は、群落によって白点の数や分布が異なり、非常に美しいホヤの一つです。
    1.5cm前後の個虫でできた群落が一番美しく、それ以上のサイズ、特に2.5cmを超えるような場合は個虫の形がややいびつに変化している状態が見られます。
    大きな個虫の形状が維持できないということは、セルロースの形成ができなくなり始めているということでしょうか。
    セルロースといえば、ホヤ類は脊椎動物の中で(おそらく)唯一体内でセルロースを形成できる動物です。
    他には微小金属を多く含むなど、面白い特性を持っているようです。
    何度も書いていますが、ホヤは人間と同じ、脊椎動物の仲間です。
    話が逸れましたが、クロスジツツボヤはかなり古くから知られていて、標準和名もあります。
    私が勝手につけた『推奨呼称』ではありませんので、安心して語ってください。
    名前の黒筋は勿論、個虫腹側にある1本の黒い線状模様に由来しています。
    入出水管の間には2個の黒い点が見られます。
    この点については個虫間や群落間での差は少ないです。
    黒筋の太さは群落で異なっています。
    入出水管周囲には小さな白点が無数に見られることがあります。
    これは群落間で模様の差が大きく、このホヤを観察する魅力でもあります。
    群落内での個虫間での模様差は少ないです。
    このホヤは流れの速い場所や激しい場所にはあまり見られませんが、水が澱む場所にも少ないです。
    適度に流れ、綺麗な水を好むようです。
    また、高温の水は好まないようで、沖縄では冬を中心に見られることが多いです(いちおう通年観察可)。

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