• Diving-ホヤ類

    [010] スカシボヤ

    [目] マメボヤ目
    [科] ユウレイボヤ科
    [属] ムネボヤ属
    [学名] Rhopalaea sp.
    [標準和名]-
    【愛称】-
    【推奨呼称】 スカシボヤ (透化海鞘)
    [性質] 単体?

    このホヤはたいていの場合1個体のみで見られることが多く、群落形成しているのを見たことがありません。
    ということで単体性なのでしょうか?
    他のムネボヤ属のホヤは群体性が多いので、実は群落形成するタイプかもしれません。
    慶良間諸島や沖縄本島周辺では一般的に見られるホヤですが、実は学名が分かりません。
    というわけで、本当にムネボヤ属なのかも分からない状態ですが、ネット上ではムネボヤの仲間としているものが国内外を含めて多いので、このサイトでもムネボヤ属として分類しておきます。
    本当のところは分かりません。
    透明のボディがとても綺麗で、入水管と出水管の周りに黄色の斑点があります。
    入水管周囲のリングは赤色が多いのですが、黒かったり、濃いグレーだったり、また白っぽかったりと様々です。
    初めの頃は別種と思っていましたが、最近では個体差の範疇と考えています。
    小さい頃はずんぐりとした形状ですが、成長するに従って細長い形状になります。
    ツツボヤ的な形状からユウレイボヤ的な形状へと変化していきます。
    周辺に出芽を伴っている個体は見たことがありません。
    水深は比較的浅い場所が多く、10m以内が主だと思います。
    流れについては穏やかな場所が多く、澱みがある場所にも住んでいます。
    逆に、流れの強い場所ではあまり見られない印象です。
    慣れないうちは発見しづらいのですが、とても綺麗なホヤで多様性がありますので、是非観察してみてください。

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    [009] ウルトラマンホヤ

    [目] マメボヤ目
    [科] ヘンゲボヤ科
    [属] ツツボヤ属
    [学名] Clavelina diminuta
    [標準和名]-
    【愛称】 ウルトラマンホヤ
    【推奨呼称】-
    [性質] 群体

    見慣れてくるとウルトラマンってのは段々と苦しくなってきますが、オレンジ色が一際綺麗なホヤです。
    基本的に群落形成していて、個虫1個体で存在してるのは見たことがありません。
    オレンジ色の濃さは群落によって異なりますが、個虫間での差異は少ないです。
    鰓嚢は白色~透明で、格子状~網目状に筋が見られます。
    表面の白点は入水管寄りがやや小さい。
    白点が欠落しているものについては、病気または遺伝的異常によるものと推測されます。
    比較的流れがあり、水が綺麗な場所に多いように思います。
    浅い場所では岩陰などの、若干日蔭になる場所にいるように思います。
    やや深い場所では岩の窪みなどの表面でも見ることができます。

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    [008] スケルトンホヤ

    [目] マメボヤ目
    [科] ヘンゲボヤ科
    [属] ツツボヤ属
    [学名] Clavelina moluccensis
    [標準和名]-
    【愛称】-
    【推奨呼称】 スケルトンホヤ (骨格海鞘)
    [性質] 群体

    安室島付近の平瀬で初めて見たホヤです。
    体調不良でダイビング中だったので、それが吹っ飛ぶぐらいに興奮したのを思い出します。
    鰓嚢に肋骨のような線が入り、薄黄色~淡い黄金色が綺麗です。
    個虫表面の青い斑点もステキなコントラストがありますね。
    このホヤを目撃したポイントは平瀬や久場島南、奥武島南などの比較的外洋に近い場所か、流れがある場所です。
    水が綺麗で澱んでいない場所が生育場所なのでしょうか。
    大きな島に近い場所(本当周辺や座間味島海岸寄り、渡嘉敷島海岸寄りなど)では見たことがありません。
    基本的に群落形成をするようですが、1個体で広い面積にたくさん分布している場合もあります。
    個虫が付着し、増生し始めの場所なのかもしれません。
    群落周囲には他のホヤが同居していることが多く、今までにホシゾラボヤクロスジツツボヤワモンツツボヤが近くにいたのを確認しています。
    ツツボヤの仲間でも、比較的ずんぐりした個虫で可愛いです。
    ワモンツツボヤのようなほっそりした個虫ではありません。
    スケルトンホヤの模様にも群落でわずかに差がありますので、近くのあるいくつの群落を写真に撮って比べてみるのも面白いですよ。

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