• Diving-ホヤ類

    [012] ショウシボヤ

    [目] マメボヤ目
    [科] ヘンゲボヤ科
    [属] ツツボヤ属
    [学名] Clavelina arafurensis Tokioka, 1952 (?)
    [標準和名]-
    【愛称】-
    【推奨呼称】 ショウシボヤ (硝子海鞘)
    [性質] 群体

    この分類はまったく自信がありません。
    いろいろ調べても、このホヤに似たものを掲載しているサイトがほとんどありません。
    困りました(>_<)。
    ムネボヤの仲間と解説している方もいらっしゃいましたが、群落の形状や個虫の発生状態など視覚的なものからはツツボヤの仲間だと思います。
    推奨呼称はガラス細工っぽさから付けてみました。
    最初は電線みたいだったのでコンロボヤにしようと思ったのですが、格好悪いのでやめました。
    防犯ガラスのような銅線模様が綺麗だったので、“ガラス”で良いでしょう。
    ちょっと格好良さげに硝子(ショウシ)としてみたわけです。
    今までに3回見つけました。
    いずれも岩の裂け目やくぼみといった場所に生息していました。
    なので撮影が難しい。
    無色透明に近く、白い斑がストロボを反射するため、ピントも輝度も合いません。
    ほんとうに難しいホヤです。
    しかも個虫のサイズが小さいです。
    海中でまじまじと観察しても無理があるので、何枚も撮ることをお薦めします。
    ズームも変えて、いろいろ撮ったほうが良いです。
    色や斑は群落によって異なるので、集めてみたら面白いと思います。
    どこにいるとも言いづらい種類ですね。
    これまで見つけたのは石垣島、渡嘉敷島、座間味島で1回ずつです。
    あまり淀んでいない岩場、ぐらいしか共通点はありません。
    大きな個虫の群落を観察しやすい場所で見つけてみたいです。

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    [000] 利用方法・注意事項

    ニモ☆の『ホヤ図鑑』をご覧下さり有難うございます。
    主に沖縄の海で撮ったホヤを載せています。
    左カラム一覧からご覧になりたいホヤを選んで下さい。
    分類・種類をできるだけ調べて掲載していますが、ご覧いただくにはいくつかの注意事項があります。
    以下をご了承の上でご覧下さいますようお願いいたします。
    《注意事項》
    ● ニモ☆は生物学者ではなく一般人ですので、ホヤに関する知識はほとんど皆無です。
    ● ネットで調べた情報がほとんどですので、正確さの保証はできません。
    ● 正式な見解や分類がなされているものがあると思いますが、調べられなかった場合は[標準和名]を無し「-」で記載しています。
    ● ホヤの特性についても、見た範囲での経験的な見解です。
    ● ダイビングで見られるすべてのホヤを掲載しているわけではありません。
    《種類の記載方法》
    ● 下記のような内容で分類・種類を掲載しています。
    [目] ○○○○目
    [科] ○○○○科
    [属] ○○○○属
    [学名] Ascidians
    [標準和名]-
    【愛称】-
    【推奨呼称】 △△△ホヤ (▽▽海鞘)
    [性質] 群体

    ●[標準和名]は学会などで正式に決められた邦名(日本国内での呼称)です。
    ●【愛称】は正式な邦名がないか不明で、ダイバーの間で親しまれている呼称です。
    ●【推奨呼称】は[標準和名]も【愛称】も不明で、わたくしニモ☆が勝手に付けた呼称です。できるだけ広めたいという思惑付きです(苦笑)。
    《情報提供》
    ● ホヤについて有用な情報のある方、私が記載した内容についてご指導下さる方がいらっしゃいましたら、是非とも情報提供をお願いします。
    ● できるだけ正確で、役に立つ『ホヤ図鑑』にしていきたいです。

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    [011] クロスジツツボヤ

    [目] マメボヤ目
    [科] ヘンゲボヤ科
    [属] ツツボヤ属
    [学名] Clavelina obesa Nishakawa and Tokioka, 1976
    [標準和名] クロスジツツボヤ
    【愛称】-
    【推奨呼称】-
    [性質] 群体

    このクロスジツツボヤ(黒筋筒海鞘)は、群落によって白点の数や分布が異なり、非常に美しいホヤの一つです。
    1.5cm前後の個虫でできた群落が一番美しく、それ以上のサイズ、特に2.5cmを超えるような場合は個虫の形がややいびつに変化している状態が見られます。
    大きな個虫の形状が維持できないということは、セルロースの形成ができなくなり始めているということでしょうか。
    セルロースといえば、ホヤ類は脊椎動物の中で(おそらく)唯一体内でセルロースを形成できる動物です。
    他には微小金属を多く含むなど、面白い特性を持っているようです。
    何度も書いていますが、ホヤは人間と同じ、脊椎動物の仲間です。
    話が逸れましたが、クロスジツツボヤはかなり古くから知られていて、標準和名もあります。
    私が勝手につけた『推奨呼称』ではありませんので、安心して語ってください。
    名前の黒筋は勿論、個虫腹側にある1本の黒い線状模様に由来しています。
    入出水管の間には2個の黒い点が見られます。
    この点については個虫間や群落間での差は少ないです。
    黒筋の太さは群落で異なっています。
    入出水管周囲には小さな白点が無数に見られることがあります。
    これは群落間で模様の差が大きく、このホヤを観察する魅力でもあります。
    群落内での個虫間での模様差は少ないです。
    このホヤは流れの速い場所や激しい場所にはあまり見られませんが、水が澱む場所にも少ないです。
    適度に流れ、綺麗な水を好むようです。
    また、高温の水は好まないようで、沖縄では冬を中心に見られることが多いです(いちおう通年観察可)。

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