Diving-ホヤ類

[002] ワモンツツボヤ

[目] マメボヤ目
[科] ヘンゲボヤ科(亜科省略)
[属] ツツボヤ属
[学名] Clavelina cyclus Tokioka & Nishikawa
[標準和名] ワモンツツボヤ (輪紋筒海鞘)
[性質] 群体
【愛称】 -
【推奨呼称】 -

以前は『ワモンクラベラ』と呼ばれていたので、クラベラ属と覚えている方も多いかもしれません。
今はClavelina属は「ツツボヤ属」と統一されています。
群体性で、茎を共有して出芽するようです。青白い、透明なボディが綺麗で、入水口の白い輪が特徴的です。水中で見ても一発で分かるぐらいに目立ちますよ。
似たような形態のホヤに『Clavelina zobustra』(標準和名無し)という種類がいます。こちらは入水口周囲の輪が中途半端だったり、完全なリング状でも全体の色が淡い紫~青紫色だったりと変異種が多いです。私の短いダイビング経験の中で、水中で見つけたことはありません。どういった場所に生育しやすいのか不明です。スミマセン。
『ワモンツツボヤ』の大きな群落を撮ってみたいのですが、いつも単体だったり、数個の個虫だけだったりです。冬にかけて探しまくります。
単体で存在する『ワモンツツボヤ』には出水口が下を向いている個体が見られることがあります(写真2枚目)。群落で生育する場合は、通常は12時方向を中心に向いていることが多いです(写真4枚目)。このことから、出水口が下方向(6時方向付近)を向いている個体については、有性生殖で固着した際に着床方向がずれていた可能性があります。側枝や茎を形成して個虫を増やす際には、正しい向きに発生すると思われます(写真4枚目)。これはいつか証拠写真を撮りたいです(あくまで私の推測なので)。
『ワモンツツボヤ』は2~15m程度と比較的浅い部位にいますので、体験ダイビングでも十分に観察可能です。

Clavelina cyclus_001 Clavelina cyclus_002
Clavelina cyclus_003 Clavelina cyclus_004

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